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厳しさと意味のバランス
今日で2月終わり。3月も気合いれていきましょう!!自社も含めて色んな会社のリーダーを見ていますが、厳しさと意味を持ち合わせているリーダーは本当に強いなと思います。
厳しさというのは、文字通り会社を継続していくための行動をさせることができるかということかと。最低限達成していかないといけない数字に対しての厳しさもありますし、対お客様に対して今後も継続してお付き合いをしていただく為の立ち振る舞いを指導していく厳しさもあります。全ては会社を継続していくため。そこをストイックに詰め切れる人は本当に強いと思います。これが行き過ぎるとパワハラということになるのかもしれないですけど、絶対に必要な能力。
で、そこにプラスαして意味ですね。意味という言葉だけでいうとわかりにくいですが、「なぜ、それをやらなければいけないのか」「それをやることでどういうことにつながるのか」という、その行動に対する意味を伝えるということですね。
厳しいだけでは、「なんでこれをしないといけないんだろう」と考える人が多くなりモチベーションが違った方向に向いてしまったり、そもそも厳しくされている意味がわかっていないので成果が最大限出せなくなります。出せたとしても長続きしない。
実は逆もあって、意味ばかり伝える人では今度は厳しさが足りないので考えるばかりになって行動が伴わなくなります。その意味を生かす最大限の力が出なくなるといった感じでしょうか。
厳しくもあり意味も伝えられる。僕も目指すはそこですが、意味を伝えられるように常にその物事の本質は何かを問い続けていきたいと思います。
デザインが重要
記録程度に。と思ったらそれなりのいつもぐらいの文量になりました。
何か商品を開発したり考えたりする時って、僕はもうそういう脳になっているのですが、必ず機能面から考えていきます。その人が困っていることは何か、それを解決することができなければ、商品やサービスとして成り立たない。本にもよく書かれているかもしれませんが、頭の中はそのことでいっぱいになっています。
うちの商品でものすごく機能的な商品があります。僕はその商品のコンセプトを聞いた時に「間違いなく売れる!」そう思いました。ターゲットが明確で、そのターゲットが悩んでいることもしっかり調査されていて、そしてその悩みを解決するための機能も市場にはない機能で仕上げている。これはいい、ヒット間違いなし。
上記お客様に話したところやはり評判がよく、たくさんの得意先様が採用してくれました。ただ店頭に並べても、ネットショップに出しても追加注文が全然来ない。売れないのです。あっ、ちなみに値段も手頃な値段なんですよ。それにも関わらずです。
機能もいいし、値段もいい。何が足りないんだ、何が足りないんだ。採用していただいたお客様に聞いてみました。答えは一つでした。
「デザインがださいんじゃないかな。。」
そんなことを僕の脳は今まで考えたことありませんでした。そもそもデザインなんて人それぞれ好き嫌いがあるし、好き嫌いがあるものを突き詰めていくよりも、好き嫌いという概念のない機能を突き詰めていくべし!では、なかったのです。
デザインがださいから、その商品は売れないのです。そう考えたら機能性のあるものでもデザインが自分好みでなければ自分も絶対買ってないですもんね。つい先日も新車を買う際に、機能はトヨタのシエンタがよかったのですが、どーしてもデザインが気に入らない。どーしてもです。譲れなかったのはそこだけなんです。だからシエンタを選ばずに違う車を購入しました。好き嫌いとはいえども、それだけデザインというのは機能よりも、か、機能と同等に大事なものなんですね。
これもその商品がなければ自分の脳の中に絶対に出なかったもの。とにかく街に出た時に、デザインにアンテナを張って歩いていきたいと思います。
理解できないものと相対することで成長する
2月もあと3日でおしまいでございます。早くあったかくなってほしいものです。2月は正直あまりいい月ではありませんでした。笑。自分の営業の成績ももちろんですが、足を挫いて靭帯が伸びたり、人間関係で悩んだりと。プラスの落し所と捉えればこういったことがあるからこそ人は色々と考え成長するわけですが、実際そういうことが起きている時はそう考えることができません。そういう意味でもこういうブログはいい機会ですね。
31年間生きてきて、初めてかもしれません。ここまで価値観の合わない人と仕事をするのは。自分の言っていることが中々通じにくい、自分では到底考えられないことが行動として起こる、どれだけ自分の考えを伝えたとしてもそれが理解されない。
僕はそこまで器の大きい人間ではないので、仕事上においてもプライベートにおいてもそういう人間とは極力絡まないようにしていました。まぁそれが普通か。なので自分の周りには自分の価値観と近い人間ばかり。そういう人と行うコミュニケーションは、いつも自分を成長させてくれます。
なので、上記に書いたそういった人は初めて。今回ばかしは「絡まない」ことが難しい相手。すごくストレスの溜まることばかりなのですが、そういう相手に少しでも理解されようとか、動いてもらおうとか、少しばかり寄り添おうとかすることをこの1年ぐらういずっとしていますした。この行動って普段は絶対しない行動なんですね。それってすごくしんどいことなんですが、後々振り返ってみると、価値観が同じ人間とコミュニケーションをとるのとは、また別のベクトルで成長しているんですね。答えは簡単。普段は「考えない」から。
今まで「成長」というものを、一方向からしか見てこなかったのかもしれないなと思いました。自分が今まで考えてきたことや行動してきたことを昇華させることが成長だと。それはそれで一つの成長なのかもしれませんが、普段は考えないことに対して行動をしていくことでも成長はできる。しかも普段考えないことなので、結構自分の価値観を揺さぶり、強固なものにしていく成長。
これに気付いたのはしんどかったですが、プラスの落し所としては最高の落し所でございました。簡単に「普段は考えないこと」をするだけ。少し言い換えると「普段自分がやらないこと」に挑戦していくだけ。そしたらそれは自分が普段は考えないことになる。自分が理解できないものと相対することを与えてくれた相手には感謝でございます。
何を喜びと感じるか
一つ前のブログで書いた「コップの大きさ」ともう一つ自分で指導において、大事だと思うことがありました。
それはその人が「何を喜びと感じるか」です。今まで僕は営業という仕事、自社での仕事というものを通じて自分が感じる喜びをそのまま、相手にあてはめていたように思います。喜びの強要ですね。
でも、それは僕が喜びを感じることであって相手は何も喜びを感じないかもしれないし、喜びに感じてないことを「なっ!これ喜べるやろ?!」と先輩に言われても、逆の立場だとしんどいです。
喜びは仕事に関わらず、豊かな人生を送る上で最高の無形のエネルギーになると思います。非常に重要です。笑顔のもとになります。
まずそこに対してのヒアリングなしに、自分の喜びを強要するのではなく、しっかりとヒアリングをして、何に喜びを感じるのか、その喜びを感じられる仕事とは何なのかを見つけた上で指導をしていく必要があるなと感じました。
その上でもっと喜べることとしてこんなことがあるんやで、そのためにはこういう仕事にチャレンジしたら味わうことができるんやで、という形で新たな仕事に取り組んでもらうのが理想でしょうね。
短文ですが、めちゃくちゃ大事な気付きでございました。
受け入れられるコップがどれぐらいか
人に指導する時に、「自分で考えて自分で答えを出させる」ということを意識して指導してきました。
今まで自分がそうされてきたし、世の中には答えの存在するものが少ないし、(逆に答えのあるものに関しては自分で調べればほぼ出てくるのが今の時代です)自分で考えていく力がないと新しいモノを作り出すことができないからです。
今まで、その指導に対して受ける相手側がそういった素養のある人が多かったのでうまくいきましたが、そういう人ばかりではないということに31歳にして初めて気付きました。
答えがないとダメ=自分で考える力、がないのです。僕らの世代、またはそれ以下に圧倒的に多いタイプ。(まぁ上の世代でもいっぱいいますけどね。笑。)
ここにその指導をぶつけるのが非常に難しい。というのもその人が、自分と違う考えを持つ人から指導をぶつけられ続けた時に、自分の中にあるコップが満杯になるからです。このコップが満杯になって溢れ出すと、自分も他人も何もかも受け入れることができなくなります。そうなると答えがあろうがなかろうが、自分で考えようが考えまいが、関係なし。ある種それが溢れ返って空っぽになるまで待つしかありません。
なので今まで「考えられるか考えられないか」の軸でしか判断してきませんでしたが、「コップが大きいか小さいか」という軸も加えた二軸で人に指導する時は考えていかないといけないと思います。
考えられる素養がある人でもコップが小さいと考えられなくなる
考えられない人でもコップが大きいと考えることができるようになる
そう考えると、考えられようが考えられまいがコップの大きさが非常に大事であるということに気づきますね。そのコップを大きくしてあげることが指導にとって非常に大事になってくるかもしれません。
あまりいい落とし所ではありませんが、そういう人と会うことでいいことに気付けたかもしれません。
人として模範となる姿に人は動く
売上が悪く、働きがいのないお店の売上が急激に上がりだした!と聞いて、そのお店のパートさんに何が変わったのかを聞きにいきました。
一つわかっているのは、売上が上がりだした時から店長が交代したとのこと。それだけです。パートさんは以前と同じメンバー。
この店舗は昔からめちゃくちゃ問題児でした。客数は少ないし、店長も頼りない。おまけにパートさんはややこしめの方ばかり。社員もパートも決して働きがいをもって働いているとは思えませんでした。今回変わった店長もぐわっとその状況を変えられるようなパワーをもっているタイプでもないですし、どちらかというとおとなしめ。
なぜ、売上が上がったのか僕の経験上では見当がつきませんでした。
あるパートさんに聞いてみました。
「なぜ売上が上がったのですか?」
パートさんはこう言いました。
「全部店長のおかげです。人として模範的な姿を見せ続けてくれるから、私たちも動かざるを得ないしやらざるを得ないですよね!しかもすごく今私たち働きがいがあります!」
これは聞いてもなお見当がつきませんでした。笑。売上が上がる理由=人としての模範的な姿を見せてくれたから、ですからね。
具体的には
・いつも全体を見てくれていてサッと手伝ってくれる
・お客様のことを思った行動をしている
・とにかく一生懸命仕事している
・雑務や売り場作りは率先してやってくれる
・仕事の愚痴を一切言わない
etc
人としての模範的な姿は受け取る側によって変わってくると思いますが、この店長がやっていることは全業種にあてはまる誰しもができる模範的な姿かと思います。
パートさんは、そんな店長を「裏切れない」というのです。
繕ったものではすぐにボロが出てしまうし、簡単そうに見えて簡単ではありません。
この店長は心の底から上記のことを想って仕事をしているからやり続けることが出来るのでしょう。
まだまだこの店舗は伸びていくと思います。
個人でも、人を動かすにしても「高い倫理観を持って行動する」のは非常に大事になりますね。