新入社員をうまく指導する時の3つのステップ
ものすごく直接的なタイトルをつけましたが、9ヶ月新入社員を指導してきて、とても勉強になっています。自分一人で営業していれば、考えなかったことを考えるようになりますし、何よりも指導力がつきます。この指導力というのは、何も新入社員だけに限らず、年数を重ねた後輩に対してもそうですし、対相手先への指導=コンサルティングにもつながっていきます。会社というのは個の力だけではなく、組織の力もうまく活用できればより強い会社になっていくと思いますので、高い指導力をもって人材を育成していくことは、今までもこれからも必須の力になっていきます。
自分自身が、1年間指導してきた中でこの3つのステップを踏めばうまく指導できる!という方法があります。当たり前のことですが、これなかなか出来ていない人多いと思います。新入社員との関係がうまくいってない、なかなか自分の思うように育っていない上司の方必見です。
1、「理想」を持っておく
新入社員を見ていて1番上司が思うことってこうじゃないですか。
「何で出来ひんねん?」
関西弁で申し訳ありませんが、もの凄く簡単なことや、一度教えたこと、自分の目線から見た時に何でこんなことが出来ひんねんって思うことってたくさんあると思います。っていうかほとんどかな。その時にもちろん「何で出来ひんねん?」なんて心の声をストレートに声に出してしまうことは絶対にいけませんし、こいつは能力がないからダメってあきらめるのもいけません。
まず自分自身が新入社員にたいしてどうなってほしいのか、という理想を持っておくことが必要です。その時に、
「トップセールスになってほしい」とかいう簡単な理想ではいけません。
何年でなってほしいのか?そもそもトップセールスになるためにはどういう能力が必要なのか?そのためにはどういう仕事をしていけばいいのか?
大きい理想だけではなくて、その大きい理想を突き詰めて因数分解して持っておいてほしいのです。
この理想は大きい理想だけではなく、小さい仕事にも全てどうなってほしいかの理想を持っておくことが大事です。コピー一つにしてもそう。こうやってコピーとれれば効率的やのになぁ。っていう理想を全ての行動において持っていてください。
これがないと場当たり的な指導になりますし、その時の上司の感情で怒るようになってしまいます。指導どころかいい関係も築くことが出来ません。
2、「現実」を把握しておく
その理想を心の中に持っておきながら、「現実」を把握してください。これは1でも書いたようにどんな些細なことでもです。その物事に対して起こした行動は理想が10とするならば4だなとか、その現実だけに焦点をあてて見るのでなく、理想と現実をセットにして焦点をあてて見てほしいのです。この時も現実だけ見ておくと場当たり的かつ感情的な指導になってしまいます。
3、「理想」ー「現実」=「行動」
1と2がしっかり把握できたら指導しましょう。
その時に「理想」ー「現実」=「行動」
という方程式を頭に入れておくことが大事です。
新入社員が何かミスをしたとする。
その時の物事に対してどうしてほしかったのか(理想)
それに対してどういうミスをしたのか(現実)
次からどうしてほしいのか、どうしたらミスがなくなるのか(行動)
指導する時は全てこの流れで伝えるのです。場当たり的かつ感情的な指導は2つ目の「現実」しか伝えません。それではいつまでたっても何が正解なのか、どこを向いて走っていけばいいのか、どうすればゴールにいけるのかわかりません。この順序で伝え続けることで、個人差はあると思いますが自分がこう育ってほしいという理想通りな育ち方になっていきます。だって自分が掲げた理想ですからね、もちろんです。これはミスに対してだけではなく、うまくいったことに対してもです。今のも良かったけど、こうすればもっとよくなっていた!次はこういうことにもチャレンジしてみよう!という感じで褒めながら伝えてください。
半年ほど立てば「行動」は自分で考えさせるのも一つですし、1年ぐらいたって理想通りに育てば、自分で理想を作らせましょう。
この3つのステップを持って新入社員に対して指導することで、まず僕個人の仕事に対してもこの考えが染み付きましたし、得意先の店舗を指導するのにも生きてきています。
明日から2月です。上司の方、1度これを意識して新入社員を指導してみてください。