ややこしく伝えないことが大事
得意先の社長は70歳なのだが、まだまだ現役でピンピンして元気です。言うことも勉強になりますし、体力もあります。
4年ぐらいの付き合いになるのですが、最近お話させていただくことが多くなり一つだけずっと気になっていたことが解決しました。
それは現場に対してびっくりするぐらいのシンプルな指示をする理由です。
一回録音したやつ聞いてほしいぐらい。笑。
なぜそれが気になっていたかというと、シンプルで本質的ならば、客観的に「いいこと言ってるな」と思うかもしれませんが、人って面白いもので、あまりにもシンプルすぎると本当にこの人の指示に従ってしまっていいのかと思って否定してしまうからです。
自分も含め皆はシンプルで本質的すぎるとそれを否定し(現実はそんな簡単にいかない等と言います)、というかシンプルすぎると心配になり(いいわけを作りたくなり)、言うことを聞かず各々で”ひねろう”とします。
ひねるということはどういうことかというと、成功するにあたって確率の高いとされる目的→戦略→戦術を、目的→戦略ぶっ飛ばして戦術だけをグルグル考えるということです。テクニック論に終始してしまいます。
それがわかってるのに、なぜシンプルに本質的に伝えるのか。
「だって、それが答えじゃん」
と、言われました。笑。
いやいや確かにそうやけどー!!
僕もこの時点で複雑な答えを期待してしまっていたのですが、その後何回考えても確かにそれが答えやなと、そこに行き着きます。だってそれが答えやから。笑。深いなー。
受け取る人間が多くなればなるほど、シンプルで本質的に伝えないと、受け取る人間も複雑に考えてしまうんでしょうね。確かに上の人の言うことがコロコロ変わったり、複雑に伝えられたら色々その人によって考えてしまいますもんね。
でもシンプルにちょっと意味付けをした方がよりそのシンプルさに磨きがかかるんじゃないかと思ったり。そしたらややこしくなるんだろうなー。伝えるって深い。
「出来るだけややこしく伝えないことが大事だ」
社長。物凄く勉強になります。